歯科矯正学講座
概要
概要
人の顔がみな違うように、歯ならびも百人百様である。
口唇が閉じられないほどの出っ歯(上顎前突)、前歯が反対に咬み合っている受け口(下顎前突)、凸凹した歯ならびの乱杭歯(叢生)、前歯が咬み合わない開咬、顔が曲がって見えるような顎の偏位などさまざまである。
歯ならびが悪いことによって口もとの美しさを損なうばかりでなく、生理的、さらには心理的にも悪影響を及ぼすことが多い。
歯科矯正学とは、
- 歯・歯周組織・顎骨およびこれらを含む顎・顔面複合体の成長発育を研究し、
- これら諸構造の不調和や顎骨・歯列の異常を改善することによって、顎口腔系の機能を回復するとともに顔貌の改善をはかり、
- さらに、形態・機能両面における異常を予防する。
などを目的とする歯科の一分科である。
歯科矯正学講座では学生教育・研究だけでなく、附属病院にて矯正歯科を担当し不正咬合に悩む患者の診療を行なっている。
近年我が国においては矯正歯科治療が広く認知され、唇顎口蓋裂に代表されるような先天異常による咬合異常や顎変形症などの一部の矯正歯科治療は健康保険の適用を受けられるようになり、今後、ますますの発展が期待されている。
教育
教育
教育
- 顎顔面部の成長発育と不正咬合(3年秋学期)
- 不正咬合の診断と治療(4年春学期)
- 実習:不正咬合の診断と治療(4年春学期)
- 臨床予備実習(4年秋学期)
- 総合臨床実習(5・6年)
診療
矯正歯科治療と予防処置(附属病院)
研究
- 歯列・顎・顔面骨格の成長発育および成長発育指標に関する研究
- 矯正歯科治療の進歩に伴うデンタルマテリアル・バイオマテリアルの開発と応用
- 咬合異常に起因する顎の形態異常と機能障害の因果関係の解明と、その予防法の確立
- 骨の改造現象の細胞学的メカニズムの究明と、矯正歯科治療への応用に関する研究
- 不正咬合患者の心理状態の把握と矯正歯科治療によるその変化に関する研究
お問い合わせ
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関連リンク
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