保存修復学講座 教育/担当科目

歯科臨床の基本的分野である歯の硬組織の疾病の発症と進行を抑制させる予防制御治療、またその部位に生じた欠損に対する修復治療についての教育を担当しています。従来は、「保存修復学」と呼ばれていましたが、疾病への対応は必ずしも修復に限らないという考え方から、「硬組織疾患の病態と治療」としました。

歯の硬組織疾患の多くはう触症で、これは歯周疾患と並ぶ歯科の二大疾患と言われてきました。しかし、最近の口腔衛生知識の普及や超高齢社会の到来により、単に歯を削って塡める、というだけではなく、う蝕の予防や治療後のメンテナンスの重要性が見直されています。さらに、単に痛みをとるだけではなくQOLの向上につながる審美性も重要になって来ています。

歯の硬組織疾患に対する治療は、歯科臨床のかなりの時間を占め、また治療の性質上、歯科医療の初期段階で行われることが少なくありません。最初の診断や治療方針の決定を通じて、患者さんとの良好なコミュニケーションと相互の信頼関係を確立することも、重要な学習事項となります。

齲蝕染色液可染歯を使って

齲蝕染色液
可染模型歯

1滴滴下

塗布後10秒放置

水洗および乾燥

可染部を除去
しているところ

  • 3年通年: 硬組織疾患の病態と治療 講義
  • 3年秋学期: 硬組織疾患の病態と治療 実習
  • 4年秋学期: 臨床予備実習 実習
  • 5年通年: 臨床実習A 実習(模型実習、相互実習、自験、介輔、見学)
  • 6年通年: 臨床実習B 総合示説、総合研修
  • その他: 歯学入門セミナー(分担)、医療コミュニケーション学(分担)