冠橋義歯・口腔インプラント学講座 概要/診療

冠橋義歯・口腔インプラント学講座
末盛5階

冠・橋義歯学は、先天的あるいは後天的に損なわれた顎口腔系の機能ならびに審美性を残存歯に維持と負担を求めるクラウンやブリッジと呼ばれる補綴装置により、機能の回復・改善をはかることを目的として、その治療法や手技、材料や製作法等について研究を行う分野である.

冠・橋義歯補綴の特徴は、歯と補綴装置が一体化されることにより、天然歯に近い形態の回復ならびに感覚の回復が可能であること、また、審美材料を用いることにより天然歯に近い審美性を得ることができることである.それにより、顎口腔機能の改善に大きな効果をもたらすことが可能である.

当講座では、従来からの臨床術式による精度や審美性の追及はもとより、CAD/CAM、オールセラミックスをはじめとする様々な新しい素材や補綴物製作技術の研究・開発を行っている.

また、咬合を回復し良好に維持させることのできる冠・橋義歯の特徴を生かした、顎機能障害への咬合からのアプローチ、さらには咬合・咀嚼の全身的意義に関する研究、またバーチャルリアリティを応用した次世代の歯科医学教育法の開発等を行っている.

歯科補綴は歯の一部や、歯の欠損を補綴装置という人工物で回復する歯科医療における最終段階であるが、当講座では附属病院を訪れた患者さんの一般的な補綴診療を担当している.それとともに、顎口腔機能異常(顎関節症)の補綴的な治療、新素材やインプラントによる咬合回復を診療内容としている.また、マウスガードによるスポーツ歯科への対応も行っている

左:陶材焼付橋義歯 右:二ケイ酸リチウムガラス セラミッククラウン
ジルコニアによるインプラント上部構造
フルジルコニアクラウン
スプリント