外科学講座

歯学部の学生に対して、歯科医として診療を行う際に必要となる外科的な知識や医療従事者として必要な疾患の知識を供与することを目的に外科学の講義・実習を通じて教育を行っています。

一般外科、消化器疾患・肝胆膵疾患を専門としています。 また、耳鼻科の診療も行っています。

〈対象疾患と診療〉

 【外科外来】
  1. 外科的な疾患に加えて、主に消化器疾患の診療を行っています。
  2. 上部消化管(食道・胃・十二指腸)の疾患では、上部消化管内視鏡検査(胃カメラ)、胃透視検査(バリウム検査)を行っています。
  3. 下部消化管の疾患に関しては、患者さんに負担の少ない大腸CT検査を行っています。
  4. 肝胆膵の疾患では、超音波検査、CT検査などにて対応します。
  5. 皮下腫瘤摘出など小手術は外来にて行います。入院での手術も可能です。
  6. B型、C型慢性肝炎の抗ウイルス治療については、助成金の申請から治療まで患者さんの負担を少なくします。
  7. 鼠径ヘルニア、痔核、痔瘻に対しては、入院での手術を行います。
【耳鼻咽喉科外来】

耳鼻科では、中耳炎、副鼻腔炎など上気道を中心とした感染症の診断と治療やアレルギー性鼻炎の診断と舌下免疫療法を含む治療、難聴、耳鳴、めまいなどの診断と治療を行います。

私たちは主に消化器癌を中心として、癌の発生や進展に関与する遺伝子の同定や消化器炎症性疾患の病態メカニズムを解明することを目指して研究を進めています。

また、癌そのものの異常を同定することと同時に、癌が発生する母体である正常組織ですでに癌を作りやすい異常が起きていないか、ということに注目しています。

歯学部外科である特徴を生かし、歯周病やだ液細菌叢の変化など歯科口腔領域の疾患と消化器癌や消化器炎症性疾患との関連についても研究を進めつつあります。