微生物学講座

歯科領域の二大疾患-う蝕と歯周疾患-の発症には、口腔内に常在している細菌が深く関与している。

ヒト口腔内には、数百種類もの微生物が生息しており、う蝕や歯周疾患をはじめ、様々な疾患の発症に関与している。したがって、歯科医師には、口腔微生物の種類や特徴、および病原性についての高度な知識が求められる。

多くの感染症は口腔あるいは口腔粘膜を介して感染する。また、全身性感染症において、口腔内に症状を呈する疾患も多数存在する。したがって、口腔微生物に留まらず、一般感染症についても広く知識を修得する必要がある。

一方、微生物学の教育を通して、感染防御や制御の重要性を理解する事も大切な事である。

微生物学は、細菌学、口腔細菌学、ウイルス学、免疫学などで構成されている。

学生諸君は、これらの基礎的なことがらを学ぶことになる。

主に歯周疾患の原因菌が保有する病原因子に関して、分子生物学的手法で研究を行っている。

しかし、広く微生物学・口腔細菌学の諸問題に関心を持っており、興味深いと思われる新しいことがらにも随時取り組んでいる。