歯科理工学講座

歯科医療の目的は、主としてう蝕や歯周病などによって歯が欠損したり喪失した場合、人工材料を使用して口腔内の複雑な機能と審美性の回復を図ることである。この目的を果たすために歯科で使用される材料は物理的、機械的及び化学的性質が優れており、しかも生体と適応、調和するものでなければならない。したがって、歯科理工学はこれらの材料の性質はもとより、その使用法さらには機械、器具についての知識とその取り扱い法などについて学びかつ研究する学問である。

歯科理工学を理解するためには物理、化学、生物学の基礎的な知識および広範な科学知識を修得していなければならない。歯科理工学の講義は総論と各論に大別され、その内容は金属材料、無機材料、有機材料及び歯科用機械、器具、さらにそれらの取り扱い方からなっている。

講義で学んだ項目についてさらに理解を深めるために実習を行っている。歯科理工学講座は、学生教育の他に以下に示すように歯科材料、機械、器具について多彩な研究を行っている。

当講座ではこれらの研究に興味をもつ学生諸君に広く扉を開き、実験、討議に参加させることを意図しており、学部学生であっても生体材料・歯科材料に関連する実験を行うことができる。

歯科理工学 教育 歯科理工学総論,生体材料・歯科材料学総論
歯科理工学各論,生体材料・歯科材料学各論
歯科理工学実習,生体材料・歯科材料学実習
総合示説,歯科基礎科学
研究 金属材料:歯冠修復用合金、チタン、インプラント材
無機材料:合着材、鋳型材、模型材、陶材、インプラント材、ジルコニア
有機材料:接着剤、印象材、義歯床用レジン、歯冠修復用レジン
機械器具:鋳造機、合金融解装置、レーザー、CAD/CAM
生体材料:骨形成因子他サイトカインの生体材料への応用
IT工学:歯科医療用プログラム開発