生理学講座

生理学と口腔生理学の講義と実習。実習は小グループに分かれて実習室で行う。
各人がレポートを書いて提出し、添削を受ける。

講義は春学期は、4~7月は週2コマ。秋学期は週1コマ。
実習は4月から11月の間に週1コマ。

身体の様々な働き方がどんな機序に基づいているか、その仕組を学ぶのを目的としている。
単一細胞の働き方から出発して、各種臓器の働きを理解する。そして、更に、臓器間の相互作用を学習することにより、個体の正常で健康な状態が各臓器系統のバランスのとれた相互関係の上に成り立っていることを知る。
個体が疾病に冒された時の異常機能状態、即ち病態生理学の一部についても学ぶ。

  1. 運動機能。咀嚼筋や舌の働き方、顎関節の運動、消化管の運動、など。
  2. 感覚機能。歯痛、顔面口腔の触・温冷覚、味覚など。
    口腔領域と関係の深い、眼科・耳鼻科の基礎となる、視覚・聴覚・平衡覚についても学ぶ。
  3. 自律神経。唾液腺・消化管の分泌とホルモン・自律神経による 分泌制御について学ぶ。

楠元・基礎実習棟の生理学・口腔衛生学実習室で行う。主たる実習種目は、血圧の測定、心電図の記録、開口反射、単シナプス反射、咬合圧と閉口筋の筋電図との関係、心拍数の自律神経による調節、血液中のガス濃度の変化による呼吸運動の調節、音声の周波数分析、などである。

  1. 顎運動に関与している筋肉から筋電図を記録して、どんな種類の顎運動を行なっているときに、どの筋肉がどのような働き方をするのかを、ウサギを使って調べている。
  2. 中枢神経系がどのような機序によって摂食運動(吸啜、嚥下)を制御しているかを、ラット摘出脳幹標本を用いて解析している。
  3. 味の質の違いを中枢神経系がどのような機序で判別しているのかを、ラットの脳にガラス管微小電極を刺入して、多数の単一神経細胞の活動を同時記録している。
  4. 運動時の咬筋の活動状況とパフォーマンスへの影響についてヒトを使って調べている。

  • 教授 平場  勝成
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  • 准教授 森田  匠
  • 講師 横田 たつ子
  • 講師 松永 知子