薬理学講座 概要/診療

本講座は松本昌世先生が初代教授として昭和38年に開講されました。その後、戸苅彰史先生が教授に就任され、平成8年4月から令和4年3月までの26年間、本講座を主宰されました。私は戸苅先生の後任として、令和4年4月から本講座を主宰しております。私は名古屋大学大学院医学系研究科分子細胞化学分野(旧第2生化学講座)で古川鋼一先生のご指導をいただき、大学院生、助教、医学部内講師として、糖鎖による癌の悪性形質制御機構について研究をしてまいりました。また、アメリカ留学時代には、乳歯歯髄幹細胞(SHED)を発見し、幹細胞研究の第1人者である南カリフォルニア大学のDr. Songtao Shiの研究室で幹細胞研究に携わり、インディアナ大学パーデュー大学インディアナポリス(IUPUI)の横田博樹先生の研究室で小胞体ストレスが骨代謝に及ぼす影響について研究をしてまいりました。私は平成26年12月に本学に赴任し、戸苅先生の研究課題である「神経系の骨代謝への関わり」と、これまでの自分の研究背景を関連づけながら、糖転移酵素遺伝子ノックアウトマウスや骨関連細胞を用いて、糖脂質による骨代謝の制御機構の解明を目指し研究を進めております。また、大学院教育にも力を入れており、学生自らが研究の面白さや奥深さを実感できるように、それぞれの学生にあった個別指導を行っております。加えて、将来、歯科医師に限らず研究者や指導者として自分の能力を最大に発揮できるように、自ら考え行動できるような人材育成を目指しております。糖鎖と骨代謝の関連について興味のある方、研究は初めてでも学ぶ意欲のある方、将来を見据えて成長していきたい方、是非本講座までご連絡ください。一緒に研究・学び・成長を楽しみましょう!

愛知学院大学歯学部薬理学講座
主任教授 濵村 和紀