お知らせ

歯学部 顎顔面外科学講座非常勤講師 町田 純一郎先生による先天性無歯症の治療薬の共同研究開発について

歯学部顎顔面外科学講座でAMED*の研究資金により、トヨタ記念病院歯科口腔外科部長 町田純一郎先生(本学歯学部研究員、顎顔面外科学講座非常勤講師)と愛知県医療療育総合センター時田義人博士(顎顔面外科学講座非常勤講師)の先天性無歯症の治療薬の研究開発の共同研究が進んでいます。

町田先生が研究しているのは「無歯症の原因と治療法」です。
町田先生は2008年より、愛知県医療療育総合センター時田博士と共同で先天性無歯症(生まれつき一部の永久歯が生えてこない遺伝性疾患で、放置すると将来的に咀嚼、言語、審美的、心理的な問題を引き起こす可能性のある先天性疾患)に関する原因遺伝子の研究を行なってきました。これまでに歯学研究科の8名の大学院生の博士論文に関わり、20編を超える論文を発表してきました。

現在は、AMED*に採択された公益財団法人田附興風会医学研究所・北野病院歯科口腔外科主任部長 高橋克(研究当時:京都大学大学院医学研究科准教授)らの研究グループに参画しています。この研究で開発したUSAG-1中和抗体を用いて先天性無歯症モデルマウスに歯を生やすことに成功し、薬品による先天性無歯症の治療に道を拓きました。さらにヒトでの応用に向けた薬を開発中で、2024年には「先天性無歯症治療薬」の完成が予定されています。

先天性無⻭症に関するリーフレット

研究の詳細はこちらをご参照ください。

*AMEDとは日本医療研究開発機構(Japan Agency for Medical Research and Development)といい、英名の頭文字をとってAMED(エーメド)と呼ばれています。日本での薬や医療機器の開発を支援する機関として設立されました。AMEDは内閣に設置された健康・医療戦略推進本部の意を受けて、文部科学省、厚生労働省、経済産業省からの補助金をもとに研究予算の管理・配分を行っています。

歯学部事務室

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