歯内治療学講座 教育/担当科目
教育
歯内治療学(開講学科名:歯髄組織の常態と疾患)とは、歯の硬組織疾患、歯髄疾患および根尖歯周組織疾患の予防と治療に関する学問です。
歯内治療は、①歯髄保存療法(歯髄鎮痛消炎療法、覆髄法)、②歯髄除去療法(断髄法、抜髄法)および③感染根管治療の3つに大別され、その目的は、咬合・咀嚼器官として重要な役割を果たす歯を健康な状態で保存することによって、口腔のみならず、全身の恒常性の維持やQOLの向上に寄与することです。
したがって、歯内治療学(歯髄組織の常態と疾患)では、4年生から始まる講義(春・秋学期通年)、基礎実習(秋学期)、臨床予備実習、および5年生の臨床実習A・6年生の臨床実習Bを通して、歯内治療を行うために必要な知識、技能、態度を修得することが目標です。
担当科目
4年春学期
歯髄疾患の常態と疾患 講義
歯内治療に必要な診査・診断方法、歯髄疾患・根尖性歯周組織疾患についての基礎知識を習得します。
4年秋学期
歯髄疾患の常態と疾患 講義・実習 臨床予備実習
歯髄疾患および根尖性歯周組織疾患に対する処置法についての知識を習得するとともに、模型・マネキン実習を並行して実施し、知識に基づいた態度と技能の修得を目指します。
臨床予備実習では、示説および実習を通して臨床実習に必要な基本的事項を習得し、臨床実習に対する準備をすることを目的としています。
5年全学期
診療参加型臨床実習A・総合研修
臨床実践講義・実習で、歯内治療・根管処置の知識、態度、技能を復習し修得するとともに、医療面接実習を通じて、医療コミュニケーションの知識、態度、技能の修得を目指します。また、歯内治療科に来科する患者さんの見学・診療補助(介助)や実際に患者さんの治療(自験)を行う診療参加型臨床実習で、知識、態度、技能のさらなる向上を目指します。
6年全学期
診療参加型臨床実習B・総合研修
歯内治療科に来科する患者さんの見学・診察補助(介助)や実際に患者さんの治療(自験)を行う診療参加型臨床実習で、知識、態度、技能のさらなる向上を目指します。
その他
3年春学期:医療コミュニケーション学 講義
良好な患者-医療者関係構築のために必要な歯科医師の中心的能力として求められている医療面接の3つの機能的アプローチである 1.関係性の構築(人間関係)、2.健康問題の評価(診断推論)、3.健康問題のマネジメント(行動変容)に関わる対人コミュ二ケーションおよび医療コミュニケーションの知識、技能、態度を習得します。
1年全学期
歯科入門セミナー(分担)