口腔先天異常学研究室

顎口腔外科学講座、顎顔面外科学講座と協力して口腔外科学の講義、実習を担当すると共に、口腔先天異常学(口唇裂、口蓋裂、各種症候群)、ヒト遺伝子解析学、言語学、口腔機能発達学、口腔ケア学、国際協力などの分野について歯学部学生のみならず、言語聴覚士、臨床心理士などをめざす心身科学部、衛生短期大学等の学生もふくめ教育・実習を行っている。

また課外活動として海外医療援助体験学習や、患者の家族の会とのキャンプなども企画している。

当研究室で行われている研究は、

  1. 口唇口蓋裂の疫学的研究
  2. 口唇口蓋裂の発生予防に関する研究
  3. 先天性疾患の原因と予防に関する遺伝子解析も含めた研究
  4. 口唇口蓋裂の手術、顎発育、治療に関する研究
  5. 言語学に関する研究
  6. 言語教育に関する研究
  7. 口腔機能発達に関する研究
  8. 口腔ケアに関する研究
  9. 国際交流、海外医療援助に関する研究

また、「-安部浩平初代日本口唇口蓋裂協会理事長記念寄附講座-ロ腔先天異常遺伝学・言語学講座」寄附講座を開設して、遺伝子解析、遠隔言語訓練システム等の研究等を行っている。

口腔先天異常を中心として各種口腔外科疾患の治療を行っている。口唇口蓋裂センターは、中部地区最大で最も古く哺乳指導から手術までの各種治療を行うと共に、国連認定法人(ロスター)日本口唇口蓋裂協会ならびに国際口唇口蓋裂協会の事務局(口唇形成術、口蓋形成術、口唇鼻翼再形成術、顎裂部骨移植術、骨切り術、咽頭弁手術等)を担当し、国内外の患者の悩みのカウンセリング、海外での無償手術など幅広く行っている。

言語治療外来部門は、愛知県の言語治療施設認定1号として国の施設基準を満たすと共に、年間5000名に及ぶ患者の治療を担当している。また口腔ケア外来部門は、がん治療の支持療法等として医学分野より高く評価されるとともに(一社)日本口腔ケア学会の事務局として、□腔ケアの知識と技術の普及を行っている。