生理学講座

生理学とは、身体の様々な機能がどのような機序に基づいているかを明らかにする学問です。全身の正常な機能を理解することにより、病態の理解が可能になります。当講座では、「人体の機能I」と「人体の機能II」、および実習科目として「人体の機能」を担当しています。

生理学では、身体の様々な働きがどのような機序に基づいているかを、単一細胞から各種臓器のレベルで学びます。さらに、臓器間の相互作用を学習することにより、個体の正常で健康な状態が各臓器系統のバランスのとれた相互作用の上に成り立つことを理解します。また、個体が疾病に冒された時の病態生理学の一部についても学びます。

口腔生理学では、口腔感覚、味覚、咀嚼、嚥下、嘔吐、唾液分泌、発音など臨床歯学に関連した内容について学び、全身の健康と口腔機能の関連についても学びます。

生理学講座では、主として以下の研究をおこなっています。

  1. 咬合・咀嚼障害が高次脳機能低下を引き起こす神経機構の解明
  2. 大脳皮質における情報処理機構の解明
  3. 味覚情報を伝える神経細胞の組織上の位置と機能の解明
  4. 咀嚼や嚥下が視床下部から受ける影響の解明
  5. 咀嚼運動時の開口反射変調メカニズムの解明